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自宅で検査できる?検査キットのメリットとデメリットとは?

危険なウィルス

現在の医療医学の進歩によって、HIVに感染しても適切な治療を受けることでエイズの発症を抑えながら日常生活を送れるようになりました。適切な治療を受けるには早期発見が欠かせませんが、保健所や医療機関でのエイズ検査を受けるのは抵抗があるという方が多いという現状もあります。主に性行為で感染するHIVのようなSTD(性感染症)は、恥ずかしさやエイズへの恐れから、保健所や医療機関での検査を受けるというアクションを起こしにくいという側面があります。そこで、広がりを見せているのがHIV検査キットです。これは、採血は自身の手で行うものの、採取した血液を検査機関に郵送することで自宅に居ながらHIV検査ができるものです。

このような、自身で採血するセルフチェッカーは様々な製品が販売されていますが、検査方法はほぼ同じです。検査キットはオンライン上で購入するのが一般的で、通常のネットショッピングと同様に自宅やコンビニで受け取ることができます。HIVのようなSTDは非常にデリケートな問題なので、どのような製品を購入しても外観からは中身が分からないような工夫が施されています。受け取った製品には、血液採取用の器具や消毒用のアルコール、検査用ろ紙などが入っており、自身で用意するものはありません。また、取扱説明書には採血の手順が詳細に記述されているため、簡単に血液の採取が可能です。採取した血液サンプルは、返信用の封筒に入れて郵送で送ることになりますが、この際もポストに投函できるサイズなので、郵送に関しても誰にも知られずに行うことができます。数日程度で検査結果が判明し、オンライン上の専用ページやメール、郵送などで結果の確認が可能です。

このような郵送型の場合、HIV感染を調べるための検査は登録衛生検査所という機関で行われます。これは、法律で定められた基準を満たした上で、各都道府県知事に登録を認められた施設です。保健所や病院での検査も、この登録衛生検査所で行われるため、郵送型キットの検査精度は病院や保健所と同等と言えるでしょう。

また、キットでの結果が陽性の場合は、病院などの医療機関での確認検査を受ける必要があります。確認検査では、より厳密にHIVに感染しているのかを調べるため、通常の検査よりも検査結果が高精度です。通常エイズ検査では2段階での検査が一般的で、1段階目の検査では少しでも疑いがある人を陽性と判断して、より厳密に調べるために確認検査を行っています。したがって、キットで陽性になったとしても、HIV感染が確定するわけではなく、確認検査で陰性となることもあります。

このような、検査キットの最大のメリットは、誰にも知られずに購入から検査結果の確認までをオンライン上で行える点に尽きるでしょう。プライバシー保護のための対策も行われており、配達や郵送の際に外観から中身が分からないような工夫や、オンライン上の検査確認もパスワード管理されているなど、秘密が外部に漏れないような仕組みが取り入れられています。また、価格帯も3千円から5千円程度なので、気軽に購入できる点もメリットのひとつでしょう。しかし、検査結果を専門医から直接聞けないことや、疑問に感じたことを質問できないというデメリットも存在します。

このように検査キットには、メリットもデメリットも存在しますが、何よりも重要なのが検査を受けるという行為です。現在、日本にはHIV感染が疑われるものの検査を受けていない人が数多く存在しており、エイズを発症してからHIVに感染していることを知る人が一定数存在します。HIVに感染しているのかを確認するには、検査を受けるしか方法がありません。保健所や病院での検査には抵抗があるという場合は、自身で採血を行うセルフチェッカーの利用も選択肢の1つと言えるでしょう。