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コンドームを正しく使用することで予防できるの?

HIVの感染経路は非常に少ないことが知られていますが、その中で最も大きな割合を占めるのが性行為による感染です。HIVは主に精液や膣分泌液、血液などの体液に含まれます。正常な皮膚であれば、仮にこれらの体液が接触しても問題ありませんが、粘膜や傷口に触れると感染のリスクが高まります。性行為による感染を予防するにはコンドームの装着が最も有効ですが、正しく使わなければ予防効果は期待できません。

コンドームは使用する時だけでなく事前に確認しておくポイントがいくつかあります。まずは、使用期限についてですが、国内製品の場合は5年、海外製品では5年以下のものが一般的です。使用期限を過ぎた製品は伸縮性が低下しているため、性行為中にひび割れを起こしたり、破れたりする恐れがあります。せっかくを装着しても破損してしまっては、精液や膣分泌液を介して感染する可能性があるため予防効果は期待できません。使用期限は購入時の外箱や個別包装それぞれに記載されているため、使用前に必ず確認することが重要です。

また、使用期限内であっても適切な保管をしていない場合は、劣化をしている可能性があります。コンドームには、天然ゴムやポリウレタンなどの素材が使われていますが、これらは熱に弱いという特性を持っています。そのため、直射日光が当たる場所や暖房器具の近くに保管している場合、劣化が通常時よりも早まる恐れがあるため保管場所としては適していません。その他にも、圧力や摩擦にも弱いため、財布や化粧ポーチの中に入れておくと劣化を早める原因となります。自宅では机の引き出しやベット周りのキャビネットなどに保管する、持ち歩く場合は専用のハードケースに入れるか、定期的に新しいものに交換しておくと良いでしょう。

コンドームを実際に使用する際は、性行為の初めから終わりまで装着することが大前提となります。HIVは精液だけでなくカウパー腺液にも多く含まれているため、射精せずともパートナーに挿入した時点で感染のリスクはあります。ただし、コンドームは必ず勃起してから装着しなければいけません。十分に勃起していない状態で装着すると、適切な位置でフィットさせることが難しいため、途中で外れたり破れたりする原因となります。

また、口の粘膜からも感染するため、口を使用した性行為を行う場合もコンドームの装着は必須です。近年は、オーラルセックス用や女性用のものも数多く存在しているため、自分たちに合ったものを選ぶと良いでしょう。
なお、一見効果がありそうな二枚重ねでの使用は、逆に外れやすくなったり破れやすくなる原因になるため、避けた方が賢明です。

一般的な装着方法は、まず裏表を確認してから精液だまりに溜った空気を抜きます。裏表を間違えたり空気が溜った状態のまま装着すると、行為中に外れやすくなったり破損の原因になるため注意が必要です。これらを確認したら、男性器の先端に密着させて、爪で傷つけないように男性器に沿ってゆっくり巻き下げていきます。性器の根元まで下げたら、コンドームの根元を包皮ごと先端方向へ動かした後に再び巻き下げていきます。また、このとき毛を巻き込んでしまうことでも破損の原因となるため注意が必要です。このように装着することで、コンドームと包皮が一緒に動くため外れにくくなります。また、射精後の男性器はすぐにしぼんでコンドームが外れやすくなるため、射精後は速やかに男性器を抜くように心がけることも重要です。

HIVなどの性感染症は、正しい予防を1度しなかっただけで感染するリスクは高まります。特にHIV感染は自覚症状が現れにくいため、検査をしなければ感染を確認することが難しいと言われています。早期発見も非常に重要ですが、それ以上に正しい予防対策を行って性感染症から自身の身を守ることの方が重要です。